習慣化

読書が私にくれたもの

ブログ『わくわく日記』番外編です。

ちょうど1年前、私は1人で「イオンモール」をあてもなく2日間さまよった。

社会人になってからずっと、仕事一筋だった私

会社で昇進が遠ざかったことを知ったからだ。

 

今思えば、当たり前のこと

転勤族なのに、病弱な子供の看護を理由に転勤を断っていた。

 

家族を最優先に考えての決断

今でも決して後悔はしていない。

でも、何だかやるせない。

 

落ち込む私に妻が1冊の本を買ってきた。

「ストレスフリー」

 

喪失感で何もする気になれなかったが、特にやることもなかったので、無意識にその本を読み始めた。

読書からずいぶん遠ざかっていた私だったが、意外と読みやすく、スラスラと読めた。

 

1回読んだだけだったので、正直今となっては何が書いてあったのかすら覚えていない。

でも、これだけははっきりと覚えている。

本を読み終わった後、確実に自分の心が軽くなった。

気持ちが楽になった。

(必ず今度もう一度読み直したい。)

 

「本を読むって、何かいいな」

それから夢中になって本を読んだ。

 

元々、本を読むことは大好きだった。

きっかけは小学5年生の時、学校が分校になり、できたばかりの新しい小学校に通うことになった。

そこにあったのは新しい図書室

全て新品の本の山

私の目が輝いた。

「図書室になる本全部読んでやる」

夢中で読みまくった。

 

中学生、高校生になり、部活と勉強の両立で本を読む機会がだんだんなくなった。

そして昨年、久しぶりに本と再会した。

 

早朝、通勤時間、寝る前、休日・・・

スキマ時間も含めて、とことん本を読んだ。

読めば読むほどのめり込んだ。

 

ジャンルもさまざま

ビジネス書、子育ての本、自己啓発の本、パソコン関係、小説・・・

最近読んだ本は今話題の「イーロン・マスク」(笑)

1年間、常に私の隣には本があった。

 

40代になってからの読書って、子供の時と全然感覚が違う。

子供の時は、すべてが新しい発見だった。

本を読むことで冒険している気分だった。

本の中の世界を体験することができた。

 

でも今は違う。

自分が生きてきた44年と常に照らし合わせて読む。

どんな本を読んでも、1ページめくるごとに自分自身の経験がよみがえる。

まるで人生の答え合わせをしているかのように読んでしまう。

私がやってきたことが本にも書いてあったらうれしかった。

 

本を読めば読むほど、改めて自分の未熟さに気づく。

「こんな考え方もあったのか?」「これ絶対にいい!」

まさに驚きと再発見の連続

 

読んでためになったことは早速、自分自身で試してみる。

自分に合っていると感じたら、、即取り込み、自分の血肉となる。

少しでもうまくいかないと感じたら、それはきっぱり諦める。

自分の中のムダな悪習慣や思考はすべて取り除く。

いいとこだけを更新していく。

 

自分自身がどんどん洗練されていくのがわかる。

私の中で眠っていた好奇心が目を覚ます。

 

「知ること」って本当に大事

何か困難なことが発生しても、決して動じない。

知っているというだけで、落ち着いて対応できる。

心のゆとりって、読書をすることでも得られるものなんだと改めて実感できる。

 

自分の欠点を人からストレートに注意されると、ムカッとくる。

人に言われて直すのって案外難しい。

何より人に言われてやりたくない。

 

でも本は違う。

本を読むうちに自然と自分自身の短所に気づく。

あまりにも自分のことを言われているようで、言葉が心に突き刺さる。

読んでいて心苦しくなる。

そして、短所を素直に直そうとする自分がいる。

本の世界から自然に自分の短所を発見すると、なぜか説得力があり、素直に入っていく。

本を読もうという積極性から得たことは自然と聞き入れることができる。

 

妻も本を読む。

最近、妻と本に書いてあったことについてあれこれ語るのが楽しい。

先日、いつものように妻と本の話をしていると、まさかの中二息子が入ってきた。

「その話、僕がこの前読んだ本にも書いてあったよ」

「おー、やっぱり」

 

息子は普段、本をあまり読まない。

でも、本にハマるのは時間の問題。

これだけ家の中で本の話をすると、本を読みたくなると思う。

 

偶然にも先月、街のど真ん中にきれいな図書館がオープンした。

ここ5年以内の新しい本が並んでいる。

今では我が家の行きつけ。

 

実は今日、休暇を取っていたので、妻と早速その新しい図書館へ

月曜日から読書という至福のひと時を過ごすことができた。

 

1年間続いた読書の習慣、今では私の趣味の一つ

 

1年前、「イオンモール」をあてもなくさまよった話が今となっては笑い話

「会社」という小さな世界だけでもがいてた自分がいる。

 

世界は広い、会社だけが全てではない。

読書が私に広い世界を教えてくれた。

本当にやりたいことが見つかった。

 

本との再会が、私の人生を更に広げてくれた。

かけがえのない毎日をもっと楽しくしてくれた。

 

これからも新しい本との出会いを大切にしていきたい。

 

本は心を豊かにしてくれます。

忙しい今こそ、スキマ時間を活用して1冊でも読んでみませんか?

いつもブログ『わくわく日記』を読んでいただきありがとうございます。

 

 

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