②在宅看護編

来年こそは家族みんなで花見を

初めての方はまずこちらをお読みください。(希望の星『わくわく日記とは』

息子(1歳9か月)が退院してすぐに初めての外出です。
もう11月のため、結構寒いです。

気管の病気のため、冬は大敵
外出は今日でしばらくはおあずけです。

私が住んでいるアパートは鹿児島でも有名な桜の名所「甲突川」付近です。
春になると河川敷に桜が咲き乱れ、バーベキューのいいにおいや花見客の楽しい笑い声がアパートにまで伝わります。

妻と息子は神戸でずっと入院していたため、当時、私にとって花見は大嫌いでした。

「私たちはこんなに苦しんでいるのに世間は花見なんかして気楽なもんだ。」
「誰も私たち家族の苦しみや辛さはわかってくれない。」
「なんで私たち家族だけこんな苦しい思いをしなければならないんだ」

当時アパートで一人だった私は、孤独と先行きの見えない不安で頭がおかしくなる寸前でした。
(現に仕事中倒れて救急車で運ばれたこともありました。)

でも、そんな時私を救ってくれたのが、神戸での息子の成長であり妻の前向きな頑張りでした。

「家族のために何もできていない私が落ち込んでいてどうする」
「みんな頑張っているんだから自分も頑張らないと」

当時大っ嫌いだった花見が、逆に私の目標になりました。
「来年の春に家族3人、甲突川で絶対に花見をする」
ただそれだけを目標に頑張ってきました。

今日はそんな甲突川のほとりを家族3人でお散歩です。
まだ桜は咲いていないけど、「このままいけば4月に念願の花見ができる」
冬を乗り切れば、もう春です。
希望に夢が膨らみます。

「春になったら3人で花見をしようね」
息子には伝わるはずがないけど、なぜか大喜びです。

そして、鹿児島といったらやはり「桜島」
火山灰も「気管切開」には大敵ですが・・・

雄大な桜島を見ながら、妻と息子が鹿児島に帰ってきたことを改めて実感します。
さっさと冬を乗り切り、春にみんなで花見をしよう。

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