初めての方はまずこちらをお読みください。(希望の星『わくわく日記とは』)
4歳(2013.7月)の息子です。
(私が最もお気に入りの写真のうちの1枚です。)
気管切開のカニューレを抜管して、約1か月がたちました。
写真は幼稚園で「どろんこ遊び」をしているところです。
気管切開をしている時は、泥が気管に入るといけないので参加できませんでしたが、抜管後は平気です。
(まだ喉に穴が開いているので、テープでふさいでいますが・・・)
抜管してからできるようようになったことが3つあります。
一つ目は何といっても声が出ることです。
気管切開時は喉から気管へチューブが入っていたため声が出にくく途切れ途切れでしたが、抜管後は普通に声がでるようになりました。
でも、まだまだうまく声を出すことが出来ず、しばらく訓練が必要です。
家でもどんどん息子と話すことを意識しました。
2つ目は、お風呂に入れるようになったことです。
気管切開時は訪問看護師と2人がかりで気管に水が入らないようにお風呂に入れていましたが、喉にテープを貼ることで一緒にお風呂に入ることが出来るようになりました。
「一緒にお風呂に入ること」が入院中の私の夢の一つだったので、普通は当たり前のことなのでしょうが私にとっては夢のような日常でした。
仕事から帰って今日幼稚園であったこと等、いろいろ話しながら一緒にお風呂に入るのが楽しみでした。
3つ目が、外にあちこち遊びに行けるようになったことです。
気管切開時は、どうしても吸引が必要なため行く場所も限られており、近くの公園ばかりでした。
でも抜管してからは吸引の必要もありません。
入院が長かったので、いろいろな経験をさせてあげたいという思いでいっぱいでした。
とにかく休みの日はいろいろなところに連れて行きました。
(もちろん体調には気を付けながらですが・・・)
動物園・水族館には毎週のように行っていた気がします(笑)
(そうめん流しでの写真です)
また、私たち夫婦も夜の吸引(気管切開時は1時間に1回は起きて吸引が必要)がなくなったことで、かなり楽になりました。
息子がすやすや眠っている中、隣でぐっすり寝れることが何より幸せでした。
できるようになった3つのことは普通どれも「当たり前のこと」なのでしょうが、できなかっかことが出来るようになって初めて気が付きました。
「当たり前のこと」ができること自体が幸せなのです。
息子が入院時に夢だったことが今「当たり前」にできています。
これほど幸せなことはありません。
私は息子を育てていく上で本当にいろいろな経験をさせていただきました。
中には辛いこともありましたが、悩んだときはいつも原点に戻ります。
「当たり前のことができていることだけでもありがたい」
「焦らなくてもいいんだ。」
「息子に無理をさせず、ゆっくりゆっくり息子のペースで一つ一つ乗り越えていけばいいんだ。」
「だって、当たり前のことができるようになったこと自体がすごいことなのだから」
決して周りの子供たちと比べず息子自身の成長だけに目を向け、一つ一つできるようになっていくことに家族で喜びを分かち合いました。
「当たり前のことが当たり前じゃない。」
まさに私たちが身をもって経験したことです。
子供たちの可能性は無限大です。
昨日できなかったことが今日できるようになっている。
ただそれだけでも奇跡です。
焦っても子供を追い込むだけで、何もいいことはありません。
「できないことに目を向けるのではなく、できるようになったことに目を向けることが大切です。」
そう考えるようになれば、家族に余裕が生まれ子供は安心します。
そして「できるようになったこと」を徹底的にほめることで、子供は自信をつけとてつもなく成長するのです。
このことは私のブログで最も伝えたいことの一つのため、また都度、息子の事例を元に紹介させていただきます。