④小学校編

安心できる環境を 運命のクラス替え

初めての方はまずこちらをお読みください。(希望の星『わくわく日記とは』

息子が小1(2015年3月)の時の写真です。

小学校生活で最も重要なことのひとつが「クラス替え」です。

クラスのメンバー次第で、1年間の明暗が決まると言っても過言ではありません。

特に自分に自信がなく、劣等感を抱えた子にとって、クラスのメンバーは重要です。

私もクラス替えの時期には、親として最大の力を注いできました。

きょうはそんなクラス替えについてお話させていただきます。

 

パグくん
パグくん
誰と同じクラスになるかドキドキだよね
まる
まる
仲の良い子と同じクラスになれたらいいな

 

子供の1年間を左右するクラス替え

「クラス替えって本当に大事なんだ」と感じたのは、息子が小学校1年生の時です。

赤ちゃんの時に大手術した息子

長期入院の影響で、小学校入学時に「成長発達2年遅れ」と診断されていました。

 

当時、息子は何をやっても同年代の子と比べると上手くできません。

常に自分に自信がなく、まさに「劣等感の塊」でした。

いつもおどおどしていました。

 

幼稚園の年長時、そんな息子を見ていた幼稚園の園長先生や担任の先生が、自ら小学校へお願いし、息子と比較的仲の良い子や面倒見の良い子を同じクラスにしてくれました。

 

おかげさまで、息子はクラスのメンバーに救われました。

仲の良い子が同じクラスにいるだけで、息子の安心感が全然違うんですよね。

 

もしクラスのメンバーが知らない子ばかりだったら、息子はきっと誰とも仲良くなれず、一人ぽつんと孤立していたと思います。

そして、辛く孤独な小学校生活を送っていたと思います。

 

ご配慮いただいた幼稚園の先生方には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

 

子供の自主性を伸ばすのも大事

あえて厳しい道を選び、どんな環境であれ、子供自身で自ら道を切り開いていくことを学ばせるのも大事だということはわかっています。

でもそれって、自分に自信がない子にとってはものすごく過酷な世界なんですよね。

 

いきなり厳しい環境に置いてしまっては、結局何もできず、よけい萎縮してしまいます。

逆効果なんです。

 

安心できる環境で、まずは少しづつ自信をつけていくことが大事なんですよね。

ある程度の自信がついてから、ようやく次のステップへと進めるのです。

 

そう考えると、自分に自信がない子にとって、クラス替えはとても重要なのです。

 

パグくん
パグくん
いきなりはやっぱり辛いよ
まる
まる
少しづつ階段を上っていかないと、逆につまづいちゃうよね

 

担任の先生への無理なお願い

そこで私は、息子が小学校1年生の時、3月の教育相談の機会に担任の先生に思い切ってお願いしました。

「〇〇君と同じクラスにしてください」

幼稚園の頃から一緒で、唯一心を許している子です。

安心できる子がクラスにひとりだけでもいると、息子は少しでも楽になれるんじゃないかなと思ったからです。

 

担任の先生はベテランの女の先生でした。

「特別扱いはできない」と一旦お断りされたのを記憶しています。

 

でも、私はそこで引き下がりませんでした。

・小学校という平等な世界で、特別扱いできないことは重々承知

・1年間、学校生活も見てきたけど、息子はまだまだ自分に自信がなく、自分から行動できない

・成長発達が遅れている中、自分の力で乗り越えていくのはまだ早い

・ますます自信を失ってしまう

・息子に今一番必要なのは、少しでも安心できる環境

すがるような思いで先生へ熱く想いを伝えました。

 

口下手な私でしたが、自分でもびっくりするぐらい次々と言葉が出てきたのを覚えています。

息子のことになると、全身から勇気があふれ出すんですよね。

「自分のことは我慢できても、息子にだけは少しでも楽な環境を作ってあげたい」

まさにそんな想いでした。

 

先生に無理なお願いをしていることはわかっています。

でも、息子の今後の成長を考えると、どうしても譲れなかったのです。

 

・ここは我慢するところではない。

・私が言わないと、息子が1年間ずっと我慢することになる。

・ますます成長発達も遅れてしまう

・今まで辛い思いばかりしてきたから、息子には少しでも楽しい学校生活を送ってほしい。

・そのためには、周りから何と思われてもかまわない。

 

そして、先生が言いました。

「お父さんの気持ちは十分わかりました」

「ただ、お約束はできません」

 

そして、息子が小学2年生になった初日

「〇〇君と同じクラスだった」

まんべんの笑みで息子が学校から帰って来ました。

同じクラスにしていただいたようです。

 

息子の笑顔を見た瞬間、先生にお願いして本当に良かったなと思いました。

仲のいい子の存在のおかげで、息子は2年生になってからも少しずつクラスで自分の居場所を確立していくことができました。

少しづつ自分に自信を持つようになってきました。

担任の先生には本当に感謝です。

 

まる
まる
わかってもらうためには、日ごろから担任の先生とコミュニケーションをとっておく必要があるね
パグくん
パグくん
お願いするからには学校にも協力しないとね

まとめ

単に「仲の良い子と同じクラスにしてほしい」というのは、もちろんNGです。

学校はあくまでも平等に対応する立場にあります。

保護者みんなの言うことを全部受け入れていたら、キリがありません。

「なぜ、〇〇君と同じクラスにする必要があるのか」ということを、先生も納得できる理由をちゃんと説明する必要があります。

 

私自身の考えとしては、子供がまだ自分で乗り越える力がついていないなと感じる場合は、遠慮せずにダメもとでお願いするのもありなのではないかと思っています。

わがままでも何でもない、子供のことを一番近くで見ている親として、子供にしてあげられることのひとつだと考えています。

 

子供の成長発達は大きく環境に左右されます。

特に成長発達が遅れている子にとっては、少しでも安心できる環境を作ってあげることが親の務めだと感じています。

 

私自身も元々、先生に直接お願いするような積極的なタイプではありませんでした。

でも、子供の成長を望む親としては、子供のために勇気を振り絞る必要があったんです。

周りの目なんて気にしているような余裕はありませんでした。

とにかく必死でした。

 

現在、中2になった息子がよく口にする言葉があります。

「学校が楽しくてたまらない」

私にとって最もうれしい言葉です。

一番聞きたかった言葉です。

あの時に振り絞った勇気が、息子の今の幸せにつながっているのではないかと感じています。

 

1か月以上、ブログ更新できておらず申し訳ございません。

ブログを読んでいただき本当にありがとうございます。

 

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