子育て

子供の悪い癖を自然と治すことのできる親の心の余裕

子供の気になる「悪い癖」ってありますよね。

悪い癖が出始めた時こそ肝心です。

1.図書館での出来事

先日、図書館に行きました。

自習室で読書をしていると、隣にお母さんと小学校低学年ぐらいの女の子が座りました。

お母さんは読書、女の子は宿題を始めます。

 

女の子は一生懸命宿題をしていましたが、10分ぐらいして様子がおかしくなります。

どうやらわからない問題が出てきたようです。

お母さんが小声で教えるけど、女の子は次第にイライラ

ついに怒り出します。

 

ため息をついたり、物にあたったり、かんしゃくをあげて、もう手が付けられない状態です。

「図書館だから静かにしなさい」

「なんであんたはいつもそうなるの?」

お母さんは困りはててしまいます。

 

その後、お母さんは女の子を連れて、すぐに図書館を後にしました。

2.知識として可能性を知っておくこと

よく見る光景です。

こんな時って、すぐにかんしゃくを起こす女の子の行動だけに目を向けるのではなく、

まずはかんしゃくを起こす原因を考えることが大切です。

  • どういう時にかんしゃくを起こすのか?
  • 何に対して不満に思っているのか?
  • かんしゃくを起こす根本的な原因は何なのか?

でも、自分でただ考えるだけでは結局、原因がわからないことって多いんですよね。

結局原因もわからず「悪い癖」として、そのまま放置してしまいがちです。

 

解決策としては、

  • まずは、子供をよく観察する。
  • 本やインターネットで考えられる原因を調べる。

でも、調べて症状が似ているからと言って、すぐに決めつけるのはNGです。

子供の「悪い癖」の原因って意外と複雑なんですよね。

いくつもの要因が重なり合って、「悪い癖」として現れていることが多いんです。

 

調べたことは、あくまでも可能性の1つとして大まかに把握していく程度がいいんですよね。

あくまでも参考として、頭の片隅に入れておく程度でいいいんです。

必ずしも、すべてが当てはまることって意外と少ないから・・・

「可能性の1つとして、知っておくこと」

ここが大事なんです。

 

育児ってみんな誰でも初めての経験です。

わからないことばかり

うまくいかないことなんていくらでもあります。

逆に何もなかったという家族は少ないと思われます。

 

そこで役に立つのが「知識として知っておくこと」なんです。

知識があるだけで、安心します。

もし子供に何かあっても、知識を持っているだけで、慌てずに落ち着いて対処することができます。

3.いつの間にか「チック症状」が治った息子

一番まずいのが、子供の悪い癖を見た親がすぐに動揺してしまうことです。

うまくいかないとなると、人は誰でも動揺します。

でも親が極端に動揺すると、子供は不安になります。

そして、子供の「悪い癖」も親が焦れば焦るほど、どんどん悪い方向へとエスカレートしてしまいます。

気にすれば気にするほど、悪い癖って悪化するものなんですよね。

 

実は私も、現在中2息子が小学校1年生の時に親として大失敗をしています。

 

赤ちゃんの時、難病で長期入院していた息子

小学校1年生の時に成長発達2年遅れと診断されました。

当然、学校でも友達ができず、いつも一人ぼっちでした。

 

そんな中、息子に異変が・・・

「チック」と呼ばれる症状が出始めたのです。

簡単に言うと、瞬きが頻回で、しかも1回1回の瞬きが不自然に深いんですよね。

毎回クシャっと目をつぶるような感じです。

すぐ異変に気づいた私は当時、息子の「悪い癖」と勝手に思い込んでしまっていたのです。

 

「なんで目をパチパチさせるの?」

「やめなさい、癖になってしまうよ」

何も考えずに平気で言っちゃってました・・・

 

「やめなさい」って言われても、息子がわかるはずないんですよね。

だって、無意識に出ちゃっているのですから・・・

 

ようやく私も気になって、ネットで調べたら、それがストレスによる症状ということに気が付きました。

「息子になんてひどいことを言ってしまったんだ」

当時かなり落ち込みました。

 

「チック」という悪い症状ばかりに目が行ってしまい、癖になるといけないと勝手に焦っていたんですよね。

息子に言えば言うほど、息子自身も不安が増大し、症状はますます悪化してしまったんですよね。

 

もしこの時「チック」の原因を知識として知っていれば、慌てずにそれなりの対応ができていたのではないかと思っています。

まさに大失敗でした。

 

でも幸い、親の行動をすぐに変えたことで、チック症状はいつの間にか治りました。

キーワードは「親が気にしないこと」です。

詳しくはまた次回以降のブログでお話させていただきます。

4.心に余裕がなかった私

またまた私の失敗談です。

私は本当に失敗を繰り返し、失敗経験を力に変え、これまで生きてきました(笑)

 

難病を持って生まれた息子

我が家は本当に困難の連続でした。

ある時期、妻と私の意見が分かれた出来事があったんです。

 

妻は息子の心配事があるたびに育児書やネットで必死に答えを探していました。

そして、その答えの一つ一つを鵜吞みにし、ますます動揺していました。

私はそんな妻を見て、「動揺するぐらいなら調べないほうがいい」

平気で言ってしまったんですよね。

 

でも、後々考えたら妻の行動は仕方ないんです。

私は仕事があり、息子と離れる時間があります。

でも、妻は息子に付っきりです。

一日中、不安がなくなる時間なんてありません。

そこを当時の私はまだ理解してあげれてなかったんですよね。

 

「原因をある程度把握しておくこと」それだけで安心感が全然違うんですよね。

 

私は息子が落ち着いた今でこそ、狂ったように読書を楽しんでいますが、当時は育児書を全否定してました。

結局「読まず嫌い」だったんです。

 

子供は10人いたら、10人とも異なる。

育児書なんかで息子のことなんてわかるはずがない。

心に余裕がないことも後押しして、私は間違った考えを持っていたんです。

 

心にゆとりを持ち、スキマ時間で育児書を読むなど、柔軟に対応できていれば・・・

もっと楽に育児ができていたのではないかと思われます。

5、最後に

子育てってうまくいかないことばかりです。

子供に何かあると、親ってついつい動揺してしまいます。

そして、不安が積もり、焦ってしまいます。

時には必要以上、子供に求めてしまいます。

 

でも、それが一番良くないんです。

子供にも親の不安が伝染し、ますます悪化してしまうんですよね。

 

そうならないためには、

  • まずは考えられる原因を知識として知っておくこと。
  • そして、あくまでも得た知識は参考程度にとどめておくこと。
  • 子供を落ち着いて観察すること。

そこを意識するだけで、心に余裕ができます。

親の心の余裕が、子供にいい形で安心感を与えます。

気になっていた悪い癖ってたいてい一過性のものが多いんです。

いつの間にか治っていることもあるんです。

 

「まずは知ること」「親の不安を取り除くこと」「子供の前で決して焦らないこと」それが一番の特効薬です。

子供の悪い癖を治せるのは、お医者さんでもなく、専門家でもありません。

唯一親だけがもっている、子供に与えることのできる自然治癒力なのかもしれませんね。

 

いつもブログを見ていただき本当にありがとうございます。

-子育て
-, , , , ,

© 2024 『わくわくブログ』 Powered by AFFINGER5