初めての方はまずこちらをお読みください。(希望の星『わくわく日記とは』)
現在中2の息子が「小学校1年生の誕生日」の写真です。
小学校1年生3学期に入りました。
成長発達は遅れているものの、学校生活にも少しづつ慣れてきました。
それもすべては「特別支援学級」に在籍したおかげです。
今日は「特別支援学級」について書きたいと思います。
1.特別支援学級を選択した理由
小学校に上がる前、私たち夫婦は相当悩みました。
「特別支援学級に入るかどうか」です。
【当時考えていた「特別支援学級」への期待と不安】
期待
・子供が安心できる
・学校とすぐに連携がとれる
・子供のペースで勉強できる
・途中で通常学級に戻れる
不安
・成長発達が更に遅れる
・イジメや仲間外れのリスクが高まる
・子供に悪いイメージがつく
療育の先生や妻とも散々話し合いました。
実際に息子を連れて小学校の「特別支援学級」にも見学に行きました。
そして、私たち夫婦が最終的に選んだのは「特別支援学級」でした。
「今は無理させるところではない」
「焦っても仕方ない、小学校に行けることだけでもすごいことなんだ」
「息子が少しでも安心して学校に行ける、そこが一番大事」
息子の気持ちを一番に考えた慎重な選択、つまり「特別支援学級」に決めました。
2.特別支援学級に入って良かった
結論から言うと、「特別支援学級」を選択して正解でした。
何よりありがたかったのが、支援学級の先生の手厚い支援が直接受けられることです。
当時、息子は「特別支援学級」の「病弱クラス」に所属していました。
簡単に言うと、「体の弱い子」が通うクラスです。
「特別支援学級」に所属していると、ありがたいことに臨機応変に対応していただけます。
息子の場合は、基本的には通常学級で授業を受けました。
体育や給食など、支援が必要なところのみ、支援学級の先生にサポートしてもらいました。
当時、息子もまだ体も弱く、一度風邪をひいたら約1週間も学校を休んでいました。
となると・・・勉強が心配です。
何もしなければ授業が大幅に遅れてしまいます。
そんな時は、「特別支援学級」で個別にしっかりフォローしていただけたので、本当にありがたかったです。
特に体育の授業は助かりました。
体育の時間は常に支援学級の先生が息子についていただけたからです。
息子だけができないことが多かったのですが、支援学級の先生が個別にサポートしてくれるので、安心でした。
最初は先生の説明を聞いてもすぐに理解できずにパニックになっていましたが、おかげで少しずつ慣れてきました。
息子も「自分だけできない」という劣等感を持つこともなく、自信を失うことも減ったような気がします。
みんなと同じことができなくても、息子がやれる範囲で目標を決めていただき、その目標を息子が達成することで、息子なりの小さな成功体験を繰り返し味わうことができました。
食事面も、「かむ力」が弱く、食べ終わるのに時間がかかってましたが、支援学級の先生がいつも近くにいてくれたおかげで安心できました。
また、コミュニケーション能力も低かったので、一人ぼっちになることが多かった息子ですが、支援学級の先生が背中を押していただき、ずいぶん助けていただきました。
支援学級の先生は、息子の中で「学校で一番の良き理解者であり、安心できる味方」だったのではないかと思います。
当時はなかなかうまく話せない息子でしたが、支援学級の先生とはいつも楽しそうに話していました。
まだ新卒で若い先生でしたが、何事にも一生懸命でとても熱意のある先生でした。
息子の成長に大きく関わっていたことは間違いありません。
本当に感謝です。
私たち夫婦は学校行事は欠かさずに出席しました。
学校の奉仕作業やバザー等にも積極的に協力しました。
親として学校に対し協力できるところはとことん協力する。
その姿勢が、先生との信頼関係を生み出します。
何かあった時だけお願いしても説得力はありません。
やっぱり常日頃から学校に協力して、先生とより良い信頼関係を作っていくことが大切だと思ってます。
4.その後
結局、息子は先生方の温かい支援の元、小学校4年生で「特別支援学級」を卒業しました。
小学校5年生から通常学級で何も問題なく過ごせるようになりました。
「特別支援学級」だからと偏見を持つ子供たちも若干いましたが、息子は気にせず学校生活を自分なりに楽しんでいました。
結局、小学校6年間でイジメらしいイジメは「0」
逆に「特別支援学級」だからと優しく接してくれる子が多かったような気がします。
何より、先生方に見守られ、息子は息子なりに小さな成功体験をどんどん繰り返し、安心できる環境で確実に自信をつけていきました。
小学校でしっかりと基礎が出来上がったので、中学校に入ってからもぐんぐん成長しています。
普通に学校生活を毎日楽しんでます。
当時気にしていた「特別支援学級」だと子供に悪いイメージがつくというようなこともありませんでした。
最後に
子育てをしていると、子供が大変な時期って必ずあると思います。
それでも無理に負荷をかけ、辛い環境に子供をあえて置いて、自分の力で乗り越えさせるのも一つの方法ですが・・・
明らかに厳しいと思われる場合は、決して無理をさせないことが大切だと考えます。
まずは子供を安心させ、しっかりと自信をつけてから次のステップに進むのもありなのではないかと思っています。
(状況にもよりますが・・・)
極端な話、大人になるまでちゃんと成長していればそれでいいんです。
今この瞬間を無理させて一か八かの賭けに出るよりは、基礎をしっかり固めて進んでいったほうが、子供の力は更に伸びるものと信じています。
何より、「子供が子供なりに楽しめる環境なのか?」
子供に「今、何が一番必要なのか?」
子供の気持ちを一番に考えて行動することが一番大切なのではないかと考えます。
現在、中2の息子は、平常心でコツコツとがんばり続けてます。
期末テストも帰って来て、「過去最高番数」ついに念願の「志望校合格圏内の偏差値」をとりました。
校内合唱コンクールのピアノ伴奏クラス代表にも選ばれました。
昨日、うれしそうに話してきました。
学校が本当に楽しいようです。
「1学期はもう悔いがない」と言っています(笑)
子供の成長は無限大
子供の人生って、変えることができるものなんですよね。
いつも「わくわくブログ」を見ていただき本当にありがとうございます。