②在宅看護編

絶対に抜管して帰ろう

初めての方はまずこちらをお読みください。(希望の星『わくわく日記とは』

4歳(2013年4月)の息子です。

「気管切開」抜管チャレンジのため、鹿児島から神戸のこども病院へ再び入院です。

今回はいつも以上に気合が入っています。
「絶対に抜管する」
ただそれだけを信じて、こども病院へ乗り込みました。

このころになると入院手続きも慣れたものです。
夫婦で役割を決め、スムーズに入院が完了
あとは気管の検査後、特に異常がなかったらいよいよ抜管チャレンジになります。

抜管チャレンジに向け、抜管確率を少しでも上げるために私たち夫婦はとことん研究してきました。

ポイントとなるのは、いかに息子が気が付かずに抜管できるかです。
抜管した時に、息子が嫌がって泣いてしまったら最悪です。

泣くことによって気管が狭くなり、窒息してしまう可能性があります。
そうなると、またチューブを入れて「気管切開」となってしまいます。

そこで抜管時に少しでも息子の気を引くため、幼児雑誌(幼稚園生だったと思います)を売店で事前に購入しました。
当時、息子が大好きだったのは何といっても「アンパンマン」です。
ちょうど「天丼まん」を作るというのが付録でついてましたので、抜管時に息子がチューブを外したことに気が付かないように「天丼まん」にすべてを託すことにします。

まずは内視鏡検査です。
入院後、3日目ぐらいだったと思います。
全身麻酔で内視鏡の検査をし、気管の幅を確認します。

ある一定の気管の幅を確保できていれば、抜管チャレンジOKとなります。
また同時に「肉牙」と呼ばれるチューブが気管にあたることでできる「できもの」のようなものがあれば、抜管時に支障となるのでレーザーで同時に焼いていくとのことでした。

緊張の検査結果は・・・OKでした。
まず、気管の幅は十分に確保できているとのことです。
再狭窄もなかったとのことでした。
ただ、やはり「肉牙」ができていたようで、レーザーで焼いたとのことでした。

まずは第一関門突破です。
とりあえず抜管チャレンジできることに一安心です。
手術室から出てくる息子を思わず抱きしめます。

抜管チャレンジの日にちも決まりました。
レーザーで「肉牙」を焼いているので、傷が癒える1週間後です。

私の心配症がまたまた発動です(笑)
その日から毎晩、病院へ泊まり込みです。

夜寝てる間に頻繁に痰をとり、息子の気管への負担を減らすためです。
1週間ずっと体調管理のためピリピリしていましたが、おかげさまで体調を壊すことはなく、万全の態勢で「抜管チャレンジ」の日を迎えることができました。

いよいよ「抜管チャレンジ」です。

気管切開してから約4年間
本当に本当に長かった。
全てはこの日のために頑張ってきました。

抜管できたら、

「息子の声が聞ける」
「何も気にせず一緒にお風呂に入れる」
「吸引バックも持たずに遊びに行ける」
「息子と一緒にゆっくり寝れる」

「絶対に抜管して帰ろう」
そう心に誓いました。

 

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