初めての方はまずこちらをお読みください。(希望の星『わくわく日記とは』)
息子が当時5歳の時の写真です。
息子が5歳の時の話です。
今日はちょっと番外編です。
TV番組で「初めてのおつかい」ってありますよね。
子供が初めておつかいに行くところをこっそり撮影する番組です。
あの番組を見て、私も早速刺激を受けちゃいました。
「息子にもおつかいをさせよう」
息子は長期入院で気管切開もしていたので、一人で何かをさせることはほとんどありませんでした。
とにかくまずは日常の生活に慣れてもらうのが最優先だったので、何でも1から10まで親がやってしまっていました。
抜管も無事でき、日常の生活にも慣れてきたのでいい経験かなと考えました。
「いつまでも過保護ではいけない・・・」
自分に言い聞かせるように。
妻に話しましたが、あっさりOKでした。
どうやら心配性は私だけのようです。
ちょうど牛乳が切れていたので、牛乳を買ってきてもらうことにしました。
買い物場所は鹿児島で超有名なスーパー「タイヨー」
私の家から約300mぐらいにあり、初めてのおつかいにはちょうど良い距離です。
「〇〇くん、牛乳がないからタイヨーで買ってきて」
「えっ、一人で?」
「うん」
「ママと行く」
「ママは料理中だから忙しいの。〇〇くんがお手伝いしてあげて」
「・・・」
「そろそろ一人で買い物できるように練習したほうがいいかなと思って」
「・・・」
「〇〇君が好きなおかし一つ買っていいから」
「わかった。行ってくる」
しぶしぶでしたが、やっと行く気になったようです。
バイキンマンのお財布(当時お気に入りでした)千円を入れて出発です。
「頑張ってねー」
「はーい」
意外とルンルンで出発です。
息子が出た後、妻に言います。
「じゃあ行ってくる」
「えっ?」
「心配だからこっそり後をつけてくる」
「・・・」
妻はドン引きです・・・(笑)
私は当時(7年前)会社の代用社宅(10階建てのマンション)の5階に住んでいました。
エレベーターの降り方は楽勝です。
いつもボタンを押したがっていたので慣れています。
息子がマンションの入り口から出てくるのを、私は5階の非常階段からこっそりのぞきこみます。
息子が何かブツブツ言いながら出てきました。
スーパーに向かってペンギンのように歩いています。
私もエレベーターを降りて、急いで跡をつけます。
途中2か所、信号のない交差点があります。
車に気をつけるようにさんざん言ったので、道路を渡るときはちゃんと右左を見てわたっています。
思わずニッコリします。
無事スーパーに到着です。
私もスーパーに入り息子を探します。
見つけました。
牛乳を一生懸命探しています。
でもわからないようで困っています。
どうするのかなと思って見ていたら、レジに行って店員さんへ聞きに行きました。
ちゃんと聞くことができるなんてビックリです。
(いつも私が聞いていたので、子供に直接聞かせることが大事だなと気づきました。)
店員さんが優しく場所を教えてくれます。
息子は迷いもなくいつも買っている「鹿児島牛乳」をかごに入れました。
子供って見てないようでちゃんと見ているのですね。
そして、いつものお菓子コーナーに一直線に向かいます。
ここは迷いがないようです(笑)
そして手に取ったのは「アンパンマングミ(ブドウ味)」です。
「ドラえもんグミ」と迷っていましたが、今日はアンパンマンの気分だったようです。
一人でちゃんとレジに並んでいます。
そしてレジで店員さんへ千円札を渡して、帰ろうとします。
慌てて店員さんがお釣りをバイキンマンの財布に入れてくれます。
「今日はお母さんと一緒じゃないの?」
「うん」
「一人でお買い物えらいね」
優しい店員さんです。
スーパーを出て飛び跳ねながら家に向かいます。
目的の品物が無事買えてうれしいようです。
交差点もクリアし無事家に到着です。
妻が「ありがとう、助かった~」とうれしそうに出迎えます。
息子は照れながらも得意気です。
私も早速牛乳をコップに入れて飲みます。
「〇〇くんが買ってきてくれた牛乳おいしいね~」
「でしょ」
みんなニコニコです。
「初めてのおつかい」っていいですね。
息子にはまだ早いかなと思っていたけど、無事乗り越えることができました。
店員さんに聞くことができることもわかったので新たな発見もありました。
また息子が一つ成長したように感じます。
「私もいい加減、過保護を卒業しないとな」
「少しずつ・・・(笑)」
そう感じさせてくれる息子の立派な行動でした。
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