子育て

子供の可能性を信じて

いつもブログ『わくわく日記』を見ていただきありがとうございます。

今日も番外編です。

『わくわく日記』にも詳しく書いていますが、

今日は現在中2の息子が赤ちゃんの時の話をします。

 

息子は産まれてからずっと原因不明の呼吸困難に悩まされていました。

最初異変に気付いたのは、ミルクを飲んだ時です。

ミルクを飲んだ後、必ずむせるのです。

「ゼコゼコ」苦しそうです。

 

入退院を繰り返していましたが、症状は日に日に悪化

そしてついに病名が判明しました。

「先天性気管狭窄症」

気管の細く、窒息をくり返す難病です。

まさに絶望でした。

 

鹿児島から神戸のこども病院へ緊急搬送され、生後4か月で大手術

手術後も症状は改善せず、最悪の事態が・・・

窒息です。

 

そしてついに心肺停止

奇跡的に何とか助かりましたが、大事をとって「気管切開」することに・・・

(簡単に言うと、喉から気管に穴を開け、そこから呼吸させることです。)

長期戦を覚悟した瞬間でした。

 

「このまま一生退院できないのではないか?」

「普通に呼吸できる日が本当に来るのか?」

「気管切開でずっと声が出せないのではないか?」

 

マイナス思考が頭の中を駆け巡り、人生のどん底に家族で陥りました。

「夢も希望も何もない。」

当時、私は妻と息子を神戸のこども病院へ残し、鹿児島で一人で生活していました。

仕事があるので、病院に行けるのは月に一度だけ・・・

 

何もできない自分の無力さ責め、失意のどん底でした。

スーパーで楽しそうに買い物している親子を見ると、悔しくて仕方ありませんでした。

「なんで自分たちばっかりこんな辛い思いをしなければならないのか?」

全てが嫌になる日もありました。

 

私の今にも折れそうな心を唯一支えてくれたのが、息子の笑顔です。

「楽しいことなんて全然ないはずなのに」

「幸せな経験も何一つさせてあげれてないのに・・・」

それでも息子はニッコリと笑うんですよね。

その笑顔に何度も何度も救われました。

 

そして、ついに息子の笑顔に心が大きく動かされました。

「絶対に病気を治して、鹿児島で幸せな経験をいっぱいさせてあげよう」

「もう辛い思いなんて絶対にさせない」

そう決意した瞬間でした。

 

間もなく息子にも「希望の光」が・・・

ずっと寝たきりだった息子が寝返りをするようになったんですよね。

興奮気味に教えてくれる妻の隣で、子供の成長という喜びを初めて実感した瞬間でした。

 

真っ暗闇の中にいた私たちに訪れた最初のたった一つの「希望の光」でした。

その「希望の光」が私たち夫婦のドンヨリとした心を少しずつ、そして確実に晴らしてくれました。

腹ばいになって無邪気に笑う、まだ声も出すことのできない息子

その笑顔が私たちに大きな大きな勇気を与えてくれました。

 

「課題は山積み」

「でも、家族で力を合わせて頑張れば、必ずいいことある。」

「まずは目の前にあることを一つひとつ乗り越えていこう。」

「焦らなくていい、子供が将来幸せになってくれればそれでいい。」

 

あれから13年、ゆっくりですが確実に一つ一つ家族みんなで乗り越えてきました。

その一つひとつはどんなに小さなことでも、私たち家族の自信となって大きな力へと変わっていきました。

子供の可能性は無限大

子供の可能性を信じ続け、成長という喜びを家族みんなでかみしめながらここまで来ることができました。

 

「親の思いや愛情」は子供を信じ続けることで必ず子供に伝わります。

愛情いっぱいに育った子供は安心した環境でどんどん自信をつけ、伸び伸びと成長することができます。

決して焦らないことです。

1か月前より少しでも成長していればそれでいいんです。

 

中2になった息子は、今日も朝から「YouTube」を楽しみ、今、夢中でピアノの練習をしています。

来週は修学旅行で、かなり浮かれまくっています(笑)

毎日がとても楽しそうです。

 

赤ちゃんの時、呼吸困難で心肺停止となり、4歳まで声も出すことのできず、6歳で成長発達2年遅れと診断された息子はもうどこにもいません。

この一つひとつの経験が息子の血となり肉となり、大きな大きな力に変わっています。

あたりまえだけどかけがえのない毎日

とても幸せです。

私たち親子の挑戦はまだまだ続きます。

いつもブログを見ていただき本当にありがとうございます。

このブログが、見ていただいている皆さまのお役に立てれば幸いです。

 

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