①闘病編

年末年始をこども病院で

初めての方はまずこちらをお読みください。(希望の星『わくわく日記とは』

写真は生後10か月の息子です。

クリスマスは私も仕事(鹿児島)で神戸へ行けませんでしたが、こども病院のスタッフがサンタになってプレゼント(お菓子セットの長靴)をいただきました。
息子もサンタさんの意味がまだわかっておらず、キョトンとしていまたようです。。

いよいよ年末年始です。
残念ながらこども病院での年越しです。

でも、うれしくてたまりません。
なぜなら、年末年始は長期休暇となるので、しばらく神戸にいれるからです。

新幹線に5時間乗り、それから電車・バスと乗り継ぎです。
いつものようにトランクケース(大)2つに大量に食料を詰め込んでます。

こども病院に着くと、トランクケースをその辺に置いて真っ先に病室に入ります。
病室に入るといつも通りに妻と息子がいます。
その瞬間、表情が緩みます。

まずは息子を抱っこです。
息子がこっちをじっと見ています。
「お父さんってわかってるのな?」と疑問が浮かびますが、そんなの気にしません。
会えるだけで幸せです。
汗で酸っぱい匂いもたまりません。
とても懐かしく感じます。

「今回はしばらく神戸にいれるからね。」

子供って1か月でものすごく成長するんですね。
「バイバイ」「イヤイヤ」「おいしい」など、気管切開のためまだしゃべれませんが、しぐさでいろいろできるようになってます。
妻が得意気に教えてくれます。
そんな一つ一つの成長にびっくりです。

こども病院は「付き添い入院」ではなく「完全看護制」です。
病院には泊まれず、夜9時が消灯時間となります。

妻は息子がさみしがらないように、毎回、抱っこしながら寝かせつけて病院を出て、息子が起きる前の7時ぐらいにまた病院へ行ってました。
これを毎日こなすなんて流石です。

今回はもちろん私が息子を寝かせつける番です。
休ませるために妻を先にアパートへ帰します。

まずは抱っこです。
人工呼吸器・ケーブル等、いろんな管につながれた息子はちょっと重いです。

息子は目をクリクリさせながら私を見つめます。
たまに目が合うとニコッとします。

「全然寝る気ないな(笑)」

しかし、ずっと抱っこしていると、目がとろーんとしてきました。
チャンスです。
あと少し・・・

しかし、ここは病院です。
様々な機械の音で息子はパッと目を覚まします。

腕の力ももう限界です。
やっと目を閉じました。
ようやく眠りに入ったようです。
そっとベットに息子を置きます。
寝かせつけ成功です。

こども病院のお母さんたちの中で、この寝かせつける作業を「着地」と呼んでいました。
せっかく寝かせつけても、別途に子供を置いた瞬間、子供が目を覚まします。
これが俗に言う「着地失敗」です。(笑)
その瞬間、また寝かせつける作業を1からやり直しです。
疲れている衝動を我慢し、また30分ぐらいの忍耐が必要となります。

病院からアパートに帰るともうぐったりです。
私は病院で大したことはしていないのですが、慣れない緊張感からか疲れがどっと出ます。
妻はさらに息子のケアもほとんどやっていたので、改めて尊敬です。

いつも妻に任せっきりなので、今回は私が頑張らないと。
朝もはりきって7時前に病院へ行きます。
息子はまだ寝ています。
「良かった」せめて息子が目が覚めた時には隣にいてあげたい。
妻の気持ちが改めてわかりました。

妻もちょっと遅れてすぐ病院に来ます。
「ゆっくりでいいよ」と言っていましたが、やはり心配なようです。
そしてこども病院での1日が始まります。

そんなこんなで年末年始の長期連休もあっという間です。
ついに連休最終日が来ました。

今回は長くいたので別れがいつも以上に辛いです。

「妻と息子を神戸に残して、一人鹿児島帰る罪悪感」

いつも帰りの新幹線で福岡ぐらいまで泣いていましたが、今回は熊本ぐらいまで泣いていたと思います(笑)
でも、久しぶりに家族一緒に長期間過ごすことができて良かったです。
妻の頑張りと息子への思いを改めて感じた年末年始になりました。

ちょっと長くなりましたが、今回は、年末年始の様子とこども病院での日常を中心に書かせていただきました。

書きながら本当に貴重な経験をさせてもらったなと今、改めて感じたところでした。

-①闘病編
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