③療育編

卒園式 新たな旅立ち

初めての方はまずこちらをお読みください。(希望の星『わくわく日記とは』

息子が当時6歳の時の写真です。

2015年3月

今日は息子の卒園式

いつも通り息子を幼稚園バス乗り場までお見送り

いつも通勤ついでに一緒に歩いた15分

今日で最後となると、何だかしんみりします。

息子はいつもと変わらず元気いっぱい

 

バス乗り場に着くと、早速ビデオカメラを構えます。

バスが来ました。

昔は不安そうに乗っていた幼稚園バスも、笑顔で先生とハイタッチ

バスの中からうれしそうに私に手を振ってきます。

「本当に成長したなぁ」

息子を乗せたバスが出発します。

手を振る息子がどんどん小さくなっていきます。

私も今日は恥じらいもなく手を振ります。

先生や他のお友達も手を振ってきます。

バスが見えなくなるまで見送りました。

 

家に戻り大急ぎで準備を済ませ、夫婦で幼稚園に出発

今日は息子の晴れ舞台

お世話になった幼稚園が今日で終わりとなると、感慨深いものがあります。

「きっと泣いちゃうだろうな」

 

幼稚園に着きました。

園庭は既に大勢の保護者でいっぱい

妻は仲のいいママ友と会話が弾んでいます。

私は息子のことで頭がいっぱい。

一人で干渉に浸っていました。

卒園式が始まりました。

ビデオカメラを片手に、息子の入場姿を目に焼き付けます。

ずっと寝たきりで4歳まで声も出せなかった息子がこうやって他のお友達と一緒に卒園式に出てるなんて・・・

そう考えるだけで、目頭が早くも熱くなります。

 

「〇〇君」

「はい」

決して大きな声ではありませんでしたが、ちゃんと返事もできました。

立派です。

 

卒園証書も無事受け取り、式も順調に進み、最後に卒園式の歌となりました。

息子の場所を確認し、ビデオカメラを片手に再び息子の勇姿を目に焼き付けます。

子供の歌って本当に感動しますよね。

ましてや声も出なかった息子がこうやって大舞台でみんなと一緒に一生懸命歌っている

その姿を見てると、自然に涙があふれます。

妻も号泣です。

こうやって見てると、つい数年前までこども病院で入院してたなんて想像もつきません。

赤ちゃんの時に気管の病気が見つかり、鹿児島から神戸のこども病院へ入院

「病気を治して家に帰ってきてほしい」

「ただ一緒に暮らせればそれでいい」

そんな気持ちでした。

 

息子は一つ一つ試練を乗り越えてきました。

そして難病も奇跡的に克服しました。

うまくいかないことばかりでしたが、少しずつです確実に成長してきました。

一時は幼稚園で笑顔を失いかけましたが、こうやって笑顔を取り戻すことができました。

「本当に頑張った」

この一言に尽きます。

素直で純粋で、どんなに困難なことにも健気に頑張る息子は私たち夫婦にとって誇りです。

卒園式での堂々とした姿はあまりにもまぶしすぎました。

「子供の成長は無限大」

「本当にここまで元気になったんだな」

まさに夢を見ているような感覚でした。

 

ここまで来るのに本当に苦労の連続でした。

妻と一緒に走り続けました。

悩んで悩んでどうしようもない日もありました。

息子を寝かせてからも妻とは夜遅くまで話し合いました。

たまに喧嘩もしました。

でも、すぐに仲直りしました。

なぜならお互い息子のために精一杯頑張っていることをわかっていたからです。

辛いのは自分だけじゃないと十分に理解していたからです。

 

息子の笑顔に毎回助けられていました。

どんなに疲れていても、息子の笑顔に勇気づけられました。

「息子にはずっと笑っていてほしい」そんな気持ちで頑張りました。

一番大変なのは息子

「それを父親である私が支えなくてどうする」

そんな気持ちでいっぱいでした。

自分のことはどうでもいい・・・息子が楽しい毎日を送ってくれればそれでいい

そんな感じでとにかく毎日が必死でした。

 

妻には私が仕事に行っている間、息子のことを任せっきりにしていました。

幼稚園、療育、リハビリ、病院・・・

一人で何もかも本当に大変だったと思います。

それでも妻は決して手を抜くことはありませんでした。

常に息子のことを一番に考えていました。

妻の頑張りが息子の成長を加速させたといっても過言ではないです。

「いつもありがとう」

一番心配していた友達もできました。

前の幼稚園では完全に一人ぼっちで孤立していた息子からは想像もできませんでした。

やっぱり安心できる環境って大事ですね。

息子がこうやってお友達とわいわいやっているだけで安心します。

まだまだ幼稚な部分はありますが・・・

 

息子は本当に人に恵まれています。

この時ぐらいからでした。

そう感じるようになったのは・・・

息子の成長段階に応じて、息子にとって本当に必要な方が次から次に現れるんですよね。

(小学校に入ってから現在も続いています。)

幼稚園の先生や療育の先生、病院の先生、ピアノの先生

挙げだしたらきりがありません。

本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

 

いよいよ次は小学校です。

成長発達が2年遅れと診断された息子にとっては試練の連続だと思います。

でも絶対に大丈夫

今まで通り家族みんなで力を合わせて一つ一つ乗り越えていくだけ。

決して周りと比べずに息子の成長だけを見ていきたい。

 

みんなの頑張りが報われた卒園式でした。

 

いつもブログ『わくわく日記』を読んでいただき本当にありがとうございます。

今回で「療育編」は完結となります。

次はいよいよ「小学校編」です。

引き続きよろしくお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

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