③療育編

幼稚園最後の運動会

初めての方はまずこちらをお読みください。(希望の星『わくわく日記とは』

息子が当時5歳の時の写真です。

秋になり10月(2014年)に入りました。
秋と言ったら何といっても運動会です。

幼稚園最後の運動会ということで、パパとしても気合が入ります。
朝早くからパパ同士で場所取りの戦いです。
何とか無事にいい場所をゲットすることができました。
家に帰ってから事件はありましたが・・・(前回ブログ参照)

妻も朝早くからお弁当の準備です。
同じく気合が入ってます。
子供はというと、いつも通りマイペースです。

準備も万全に家族3人で幼稚園に乗り込みます。
幼稚園は既に大勢の人でにぎわってます。
前の幼稚園は人数が少なかったので、人の多さに圧倒されます。

「息子は大丈夫かな・・・」
不安がよぎります。

子供たちの入場行進が始まりました。
息子はというと・・・
ガチガチに緊張してます(笑)

表情が硬い硬い。
行進も手と足のバランスがとれずロボットのようでしたが、一生懸命がんばってます。

この時ぐらいだったと思います。
息子は環境が少しでも変わると、極度の不安におちいり、表情が硬くなります。
また、チックと呼ばれるまばたきの回数が異常に増える症状が現れます。
生まれもっての性格的なものなのか、それとも成長発達障害なのかこの時はさっぱりわかりませんでした。

普通だったら
「かけっこをがんばろう」
「リレーで抜かれたらどうしよう」

競技に対して気にするはずですが、息子の場合は、
「かけっこの時どこに並んでもいいのかわからない」

並ぶ場所など適当でいいところを真剣に悩んでいました。
「真面目すぎるところもあるのかな・・・」

運動会の歌の時もガチガチに緊張し、チック症状が現れます。
「まだこんな大舞台は早かったのかな」
いろいろな感情が生まれます。

開会式も終わり、子供たちの協議が始まりました。
最初はダンスでした。
ハチマキを巻いてボンボンを持ってかわいい姿で息子も入場してきます。
表情から少し緊張もほぐれてきたのが見えてホッとしました。

ダンスが始まりました。
当時流行っていた「トッキュウジャー」の音楽と共に子供たちがいっせいににおどっています。
息子はというと・・・
一生懸命おどっています。
多少硬さは見られるものの、十分です。
「がんばってるなー」

続いてはかけっこです。
ここは仕方がない。
息子の順番が近づきます。
年長は園庭1週走ります。
「最後まで走れるかな・・・」
親のほうがドキドキでした。

「よーいどん」
5人がいっせいに走り出します。
私もガラにもなくビデオをとりながら大声で応援します。
「〇〇(息子)がんばれー」
先生や息子を知っているママたちも応援してくれます。
うれしいです。

息子は予想通り最下位でしたが、最後まで走りきりました。
本当に頑張りました。
座って待っている息子を見ていたら、少しやりきった表情でした。

それ以降、息子の緊張も何とかとれたようです。
待っている時にやっと笑顔も見られるようになりました。

私も当時はかなりの過保護でした(笑)
少しでも息子が安心するようにと、息子の近くでずっと手を振ったりして緊張をほぐすのに必死でした。
「幼稚園最後の運動会を楽しんでほしい」
「いい思い出にして、小学校につなげてほしい」

お楽しみのお昼の時間になりました。
息子を迎えに行くとうれしそうです。
ニコニコしながら話してきます。
「ぼく速かったかった?」
「うん。すごい速かったよ。去年より速くなってたからビックリした。」
息子はとてもうれしそうです。

妻や他のママたちも息子をほめます。
お弁当もいつになくいっぱい食べました。
子供って本当に素直ですよね。

それから、昼の部が始まります。
「行ってくる」
午前中とは別人のように自信にみなぎってました。

それから「こどもみこし」「全員リレー」と競技が続きます。
待っている間に他のお友達とふざけ合う姿も見られ、ようやく一安心です。

リレーも2位でバトンを受け取り、一人に抜かれましたが、無事次の子にバトンをわたすことができました。
思わず息子のそばに駆け寄ります。
「〇〇頑張ったねー」
「一人抜かれた」
「でも速かったよー」

こうして幼稚園最後の運動会が無事終わりました。

家に帰ってから息子はハイテンションです。
「ダンスはどうだった?」
「うん、上手だったよー」
家でもダンスを踊りだします。

「運動会楽しかった?」
「楽しかったー、またやりたい」

ずっと入院していた息子がこうやって普通に運動会に参加できるって本当に幸せでした。
成長発達は大幅に遅れていますが、親として決してあせらないように心掛けていました。
なぜなら息子はこんなにがんばっているからです。

息子にいっぱい関わって、親としてできる限りのサポートをしよう。
そのことばかりを考えるようになっていました。

この時から7年たった今、改めて運動会のビデオを見ましたが、本当に成長しました。
こうやって一つ一つのイベントを家族みんなで頑張ったからこそ今の幸せな生活があるんだなと改めて実感しました。

ビデオを見た後、そのままの勢いで息子の名を叫びながら抱き着いたら思いっきり拒否されました(笑)

いつもブログを見ていただき本当にありがとうございます。

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