初めての方はまずこちらをお読みください。(希望の星『わくわく日記とは』)
気管切開のカニューレを抜管して、6か月がたちました。
写真は4歳(2013.12月)の息子です。
季節は秋から冬へ
体調は何とか順調です。
風邪もひきましたが幸い入院までには至らず、約1週間で回復しました。
風邪をひいたのに入院しなかっただけでも大きな前進です。
「運動機能の向上」
「食事の徹底」
「コミュニケーション能力(言語機能含む)の向上」
新たに三つの作戦を立てたことを前回お話させていただきました。
効果はというと、どれもイマイチです(笑)
精力的に活動はしているものの、やはり長期入院の代償は大きいようです。
でも、焦らずコツコツと継続していくことにします。
「だって普通に生活できているだけで凄いことだから」
3つ目の作戦「コミュニケーション能力の向上」は特に苦戦しています。
言語機能はリハビリや日々の会話で少しずつ聞き取りやすくなっていますが、幼稚園で少し気になることが・・・
息子はずっと気管切開(のどからチューブを気管に入れて呼吸すること)をしたまま幼稚園に通っていたので、声がほとんど出ませんでした。
無事抜管できたものの、幼稚園では子供たちの中で「話せない子」のイメージあるようで誰も息子の側に寄って来ません。
先生も配慮していただき一緒に遊ぶように声掛けしてくれますが、その時ばかりであまり効果はありません。
どうやら子供たちの中で息子は「遊ぶ相手」の対象から外れてしまっているようです。
無理もありません。
興味があることを本能のまま楽しむのが子供です。
自然とそうなってしまうのは仕方がないことです。
気管切開の時は妻が幼稚園の図書室で待機し息子の吸引をしていましたが、抜管後は妻も幼稚園にいません。
それもあって不安が日に日に強くなっているようです。
私も心配でちょこちょこ幼稚園に顔を出していました。
私の顔を見るとうれしそうにしていましたが、幼稚園では元気がありません。
あんなにいつもニコニコしていた息子の笑顔もなくなってしまいました。
「プライベートではこんなに元気なのに・・・」
「何とかしないと・・・」
そんな中、転機が訪れます。
新たな「療育の先生」との出会いです。
(今まで通っていた療育センターは、幼稚園入園時に退所していました。)
息子が行っていた幼稚園は療育センターと連携しており、数か月に1回療育の先生が幼稚園に来ていました。
「療育と言えばこの方」と言われるぐらい鹿児島で有名な先生です。
その先生の目にとまったのは・・・息子です。
すぐに親が呼び出されました。
そして1枚の絵を私たちに見せました。
これは息子が当時幼稚園で書いたお父さん(私)の絵です。
療育の先生が言うには、子供たちの「心」は絵を見ればすぐにわかるそうです。
心が満たされている子は、色もカラフルで画用紙からはみ出るぐらい生き生きとした絵を書く傾向があるようです。
息子の絵はというと・・・暗い色が目立ち、画用紙のすみっこに弱弱しく描かれています。
息子はかなり心が病んでいるようです。
とても人気のある療育センターで現在満席でしたが、先生のご厚意で特別に空きが出次第入れてもらえることになりました。
息子がこの先小学校・中学校と上がっていく上で、コミュニケーション能力はかかせません。
先生が言うには、
「子供が何よりも安心できる環境」
まずはそこをしっかりと作っていくことが大切だそうです。
療育センターに通い、今後、親子で取り組むことになりました。
8年たった今考えると、この時、療育の先生に「教わったこと・親子で取り組んだこと」は私たち夫婦の子育ての原点であり、今でも大切な「宝物」です。
小学校生活でも悩むことは多々ありましたが、前に進めない時は原点にもどり、療育センターで習ったことをを思い出しながら一つ一つ乗り越えていくことができました。
まさに息子の成長の「土台」となっています。
療育の先生と出会えたことに感謝です。
その療育の内容等については、今後のブログで息子の事例を参考に詳しく書いていきたいと思います。
いつもブログ見ていただいてありがとうございます。