③療育編

クリスマスの決断

初めての方はまずこちらをお読みください。(希望の星『わくわく日記とは』

息子4歳(2013.12)の写真です。

12月の寒い中、海に貝殻拾いに行きました。

最近気になるのは、やはり幼稚園での様子です。
心配でちょこちょこ幼稚園に様子を見に行っていましたが、元気がありません。
一人でさみしそうにしています。
先生方も気にしていただき他の友達に働きかけますが、その時だけでまったく他の友達との関わりがなくなりました。

気管切開をしていた時のイメージが強く、しゃべれないので一緒にいても楽しくないというイメージが定着してしまったようです。
このころになるとだいぶ声が出るようになりましたが、まだまだうまく話すことが出来ませんでした。

「お友達に一緒に遊ぼうと話しかけてみたら」
息子に働きかけますが、
「だって怖いもん」
完全に自信を失っているようでした。

いつもニコニコ笑顔だった息子から、ついに幼稚園では笑顔までなくなってしまいました。

「せっかく4歳で抜管できたのに、これではお友達との関わりがまったくないので、コミュニケーションどころか何も成長できない。」
何かいい方法はないか妻とも毎晩のように話し合っていましたが、焦るばかりでどうしようもありませんでした。

療育センター(空き待ち)に通い始めたら、何か解決策が見つかるかも・・・
もう幼稚園の先生方にお願いするのも限界で、もはや療育センターに頼るしかありませんでした。

そんな中、12月ということで今日は幼稚園の「クリスマス会」です。
子供たちみんながこの日を楽しみにしていました。

みんなで歌を歌ったりゲームをしたりして楽しみます。
ちょうど子供たちみんながステージで歌を歌った後でした。

「プレゼントを渡すので、子供たちは隣の部屋に移動してください」
先生の指示と同時に、子供たちがはしゃぎながらうれしそうに隣の部屋に向かいます。
手をつないだり、みんな友達とワイワイ楽しそうです。

息子はというと・・・
どうしていいのかわからず、今にも泣きだしそうな強張った表情で一人その場に立ちすくんでいます。
それに気づいた先生が息子の手を取り隣の部屋に連れていきます。

息子のその時の表情は今まで見たことがないぐらい硬直していて、見るに見れない表情でした。
(今でもあの時の息子の悲しそうな顔が忘れられません。)

そんな息子の姿を見た私がついに決断します。

「幼稚園を変えよう」

息子は難病でずっと寝たきりで手術を繰り返し、辛い経験ばかりさせてきた。
これ以上、苦しい思いを息子に味合わせたくない。

気管切開の息子を唯一受け入れていただいた幼稚園のため、本当に感謝しても感謝しきれない。
今の幼稚園を裏切るわけにはいかない。

でも、このまま残り1年3か月もの間、息子が幼稚園でうまくやっていけるとは思えない。

本当に葛藤でしたが、息子を一番に考えた時、このまま我慢しても今の幼稚園で息子が伸びるとは思えず、思い切って環境を変えてしまうのが一番いいのではないかとの結論に至りました。

療育センターに年明けの2、3月から通う予定でしたが、私はもう一刻も待ってられない状態でした。

その日の夜、早速、妻に話を切り出しました。

「幼稚園を変えよう」

-③療育編
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