③療育編

いじわる

初めての方はまずこちらをお読みください。(希望の星『わくわく日記とは』

息子が当時5歳の時の写真です。

息子に虫眼鏡を買ってあげました。

真剣に何かを見ています(笑)

7月(2014年)になりました。

息子が幼稚園で少し元気がありません。

新学期が始まって、ちょこちょこ幼稚園に顔を出していたのですぐにわかりました。

6月までは楽しそうな表情でしたが・・・明らかに表情がくもっています。

 

息子にさりげなく聞きます。

やはり予感的中です。

「〇〇くんがいじわるをしてくる」

「いじわるって何をしてくるの」

「後ろから押してくる」

「どんな時に?」

「並んで階段を降りる時だよ」

「何回ぐらいしてくるの?」

「いつもだよ」

 

本当だったらここで「やめって言いなさい」と息子に言い返すように言うべきですが・・・

前の幼稚園でつい最近まで孤立していた姿が目に浮かびます。

妻とも話し合った結果、ここは息子に無理させずにT先生に頼ることにしました。

 

「わかった。T先生に注意してもらうから安心してね。

息子の表情が少し和らぎます。

早速、T先生に相談します。

やはりT先生も気づいてなかったようです。

 

息子と〇〇くんとを呼んで3人でしっかり話し合ったそうです。

「もし〇〇くんがされたらどんな気持ちになる?」

「もう絶対にしないんだよ」

 

それ以来、〇〇君は息子にいじわるをしてこなくなったようです。

さすがT先生です。

本当に頼りになり、とてもありがたいです。

 

息子は長期入院の影響で成長発達が大幅に遅れています。

まだうまく話すこともできず、一つ一つの行動も毎回とても時間がかかります。

「いじめ」の対象になりやすいのはある程度覚悟していましたが、実際にいじわるされると本当に辛いです。

手術や長期入院でずっと辛い思いばかりしてきたので、「とにかく息子に楽しい毎日を送ってもらいたい」という気持ちでいっぱいでした。

 

ですから、息子が辛い思いをするようなことは少しでも取り除いてあげたいと思っていました。

エスカレートして取り返しのつかないことになる前に・・・

 

さっきもちょっと話しましたが、本来だったらもう年長だから「息子自身に解決させるべき」というのはわかっていました。

でも、当時の息子にはまだそんな力はありません。

それは何より私たちが一番わかっていました。

成長につながるいい機会ではあるものの、当時の息子にはそれ以前の問題でまずは息子が嫌がることを取り除いてあげることが先決という結論にいたりました。

 

「ここはまだ無理するとこじゃない」

当たり前の行動が一つ一つできるようになってからの次のステップです。

それまでは療育の方針である大事に大事に安心できる環境を作っていくことに専念しました。

 

当然、幼稚園の先生にも理解が必要です。

T先生は幸いとても理解のある先生で、私たちがお願いしたいことを言われなくてもやってくれる先生でした。

 

先生にもいろいろなタイプの先生がいます。

先生にご理解いただくには、先生との信頼関係を作ることが何より大切だと思います。

ただこちらの主張ばかりしていても信頼関係が得られるはずはありません。

私も幼稚園のボランティア活動や運動会の準備等、協力できるところはとことん協力してきました。

息子の様子を見たいというのもあったのですが・・・(笑)

 

子供のために幼稚園に協力している姿は必ず先生たちにも伝わります。

言いたいことだけ言って、子供を幼稚園に任せていては説得力がありません。

幼稚園にできる限りの協力をした上で、子供への熱意を先生に伝えご理解いただくことが必要です。

 

私は元々消極的な性格で、幼稚園に様子を見に行くような明るいキャラではありませんでした。

でも、息子の様子が気になり、息子も私を見て安心してくれるならとがんばって幼稚園に何回も顔を出しました。

息子が「もう、何しに来たのー」とうれしそうに言ってくるのが大好きでした。

完全に親バカです(笑)

 

でも幼稚園の先生たちは嫌な顔一つされず、いつも笑顔で迎え入れてくれました。

恐らく歴代の父親No1の顔出し率だったと思います(笑)

保護者会代表でも何でもないのに・・・

 

でも私が恥をかこうがどうでもいいんです。

息子が楽しい幼稚園生活を送ってくれればそれでいいのです。

もちろん幼稚園に迷惑だけはかけないことが前提です。

 

でもこの積極的な取り組みのおかげで、息子の心境だけは敏感に感じとれるようになりました。

長くなりましたのでまた次のブログでお話しします。

 

ブログを見ていただきありがとうございます。

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