④小学校編

たった1日の運動会で成長した息子

初めての方はまずこちらをお読みください。(希望の星『わくわく日記とは』

息子が小1(2015年)の時の写真です。

(運動会の写真がなくてすみません。ビデオはいっぱいあるんですが・・・)

運動会の日がやってきました。

毎日暑い中、練習を一生懸命がんばり抜いた息子の勇姿を見たい。

朝5時に起きて、学校の校門から続いている長蛇の列に並びます。

何とかいい場所を確保して一安心です。

 

そして学校に出発する息子を見送ります。

いつになく緊張気味です。

「うまくいかなくても全然大丈夫だからね、楽しんで」

そんな言葉をかけて送り出しました。

 

そして私たち夫婦もしばらくして学校へ向かいます。

学校に到着すると、とにかく・・・人、人、人

さすが全校児童900人を超えるマンモス校

狭い運動場は人で埋め尽くされています。

 

入場行進が始まりました。

息子を必死に探します。

やっと見つけました・・・でもよく見ると違和感が・・・

みんなしっかり手をふって行進しているのに、息子だけ両手を腰に当てて行進しているのです。

 

理由は聞かなかったけど、すぐにわかりました。

恐らく練習の時、一人だけ行進がうまくできなかったんだと思います。

幼稚園の運動会の時、手と足が一緒になりながらガチガチに行進していた時がありました。

 

何度練習してもうまく行進ができず、見かねた先生が両手を腰に当てて行進するよう息子に言ったんだと思います。

息子だけがガチガチに緊張しながら言われたとおりに両手を腰に当てて一生懸命行進している姿を見て、早くも涙腺がゆるみます。

「運動会の練習だけでも、想像以上に辛い思いをしてきたんだろうな・・・」

 

成長発達2年遅れ、長期入院の影響はあまりにも大きすぎました。

学校というのは本当に厳しい世界です。

一人だけうまくできず、本当に辛かったと思います。

息子にしかわからない苦労がいっぱいあったと思います。

 

小学校は幼稚園と違って、自我がハッキリとしています。

一人だけできないと

「それぐらいもできないんだ」

「遅いね」

見えないだけで、平気で息子に傷つくことを言ってきた子もいると思います。

 

でも仕方がないんです。

みんなまだ子供なんですから。

それが当たり前なんです。

 

もっともっと息子の気持ちに寄り添っていかないと・・

そんな気持ちでいっぱいになりました。

過保護な親だと思われてもいい、とにかく息子を少しでも安心させたい。

運動会中は常に息子の近くにいるようにしました。

 

息子の最初の出番が来ました。

4人一組でおみこしの上にボールを乗せて運ぶ競技です。

「うまくできるかな・・・」

必死でしたが、何とかボールも落とさずに最後までいけました。

体育座りをした息子の表情から安堵感が伝わります。

 

テントに戻る途中、すぐに息子に声をかけます。

「頑張ったね、最後までうまくボールを運べたね」

ちょっと照れながらもニッコリします。

 

それから少しずつ緊張がほぐれてきたようです。

テントでも隣の子と話す余裕も見られるようになりました。

 

そして午前中最大の山場、かけっこです。

緊張した顔で息子は順番を待ちます。

「位置について、よーいドン」

息子が走り出しました。

スタートから大幅に遅れます。

みんな速い速い、誰も息子を待ってはくれません。

 

ビデオカメラをとっていましたが、そんなのどうでも良くなりました。

「がんばれー〇〇」

普段物静かな私ですが、誰よりも大きな声で応援します。

息子が必死に走る姿を見てると、既に涙腺崩壊です。

「白組頑張ってください」

容赦のないアナウンスが会場に響き渡ります。

みんな拍手で応援します。

大幅に遅れてゴール

最後まで本当によく頑張りました。

 

私は、息子がテントに戻るのを待ち伏せ、人目もはばからず、思いっきりほめてあげました。

「幼稚園の時よりずいぶん早くなってたよ。頑張ったね」

息子もニコニコでした。。

 

全校児童によるダンスが終わり、子供たちはそのまま運動場に座ります。

親がいっせいに子供を迎えに行きます。

私が息子の側にいくと、すごくうれしそうです。

「がんばった?」

「頑張ってたね。」

 

お昼ご飯中も妻と私で息子を褒めちぎります。

息子も得意気に話してくれます。

「かけっこの時、みんな拍手で応援してくれてうれしかった」

息子の言葉が意外でした。

 

楽しいお昼の時間も終わり、息子はまた子供たちのいるテントに戻っていく行きました。

でも、午後からの息子は、午前中の息子とは別人です。

表情に自信があふれていました。

時おり笑顔も見られました。

こんな短時間で自信を取り戻すなんて・・・

「うまくできなくても、みんなが認めてくれた」

そこが一番息子の自信につながったようです。

自信のない子供でも、「親の接し方一つでどうにでもなる」

この運動会を機に、息子への接し方を変えたら、その後、息子が劇的に変わったのです。

運動がまるっきりダメな息子がどうやって自信をつけて行ったのか?

次回はそこを深く深く掘り下げてお話させていただきます。

ブログ『わくわく日記』を見ていただきありがとうございます。

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